今からちょうど20年前、祖母が 進学祝いに と買ってくれた無印良品の自転車。
あれから一度だけタイヤチェンジをした記憶はあるけど、それっきり表面の溝がツルツルになってるよーと注意を受けていたにも関わらず、ほぼ毎日乗り続けてきてしまった。
そして、本日とうとうタイヤに穴があいてしまったのだ。
分かりやすく言うと大きなスリ傷。
磨り減った表面は劣化したケバケバ繊維みたくなっていて中は真っ暗な空洞。とても痛そうだった。
当たり前の構造なのに、目に映るそれは酷く胸を痛ませた。
わたしはそんなスリ傷穴が開いた事にも気付かずに、やや蛇行運転になっていくのを不思議がりながらも尚、走り続けていた。
最後はタイヤからの痛そうな悲鳴音を聞いてやっとペダルをこぐのを止めたのだった。
今朝私は、早朝に目が覚めて、朝からずっと考え事をしていた。
自転車に乗っている時も、ここ最近スッキリ出来ていないかもしれない?
テーマが頭の中でモヤモヤしかけていた所だった。
その矢先に穴が!
私はたちまち走る事ができなくなってしまった。
なんだかものすごく悲しくなったし、
自転車にもとても申し訳ない気持でいっぱいになった。
それから自転車をおりてハンドルを押しながゆっくりと来た道を歩いた。
「今までずっとごめんねぇ」なんて呟きながら。。。
トボトボ トボトボ歩くとだんだんと心が落ち着いた。
* * * * * * *
ー全ての出来事は必然的に起こるー
そうだった!
自転車が改めて教えてくれた瞬間だった。
走れなくなっちゃったんじゃなくて
一度止まること
ゆっくりと歩くこと
また直して新に走り出せる
ということを。。。
つまり、、、
今日という日は
ひと区切り と リセットの日。
そして、これからも毎日の日々が スタートライン だということ。
このシンプルな積み重ねが日々繰り返しまわり続けているんだよね。。。
積み重りから起きること。
時に時空を超えて起こることもあるけど
全て必然。
わたし、ここ最近体調を崩したりして大事な 何かを 少し忘れかけていたのかもしれない。
20年ものの痛そうなスリ傷を負ったタイヤからのメッセージは
新しいスタートをする為の
仕切り直し リセット。
明日「ありがとう」と心を込めてタイヤを取り替えてあげよう。
そして私もこれを機に同じ気持でRe-Startしたいです。
焦らずに。前を見て。
長年ずっと一緒に走り続けてくれている自転車に心より感謝します。